職場でも、学校でも、画面の中でも。
「それ、ちょっと違うんじゃない？」
と感じても、言いづらい空気ってありますよね。
むしろ、“その人の発言が正しいかどうか”よりも、
“その人がどれだけ目立っているか”で、
空気が決まってしまう。
…そんな場面、見かけたことありませんか？

正直に言うと、僕はずっと
“まじめにやることが一番”だと思っていました。
努力したり、下積みを重ねたり、
他人をちゃんとリスペクトしたり。
でも、あるとき気づいたんです。
いつの間にか“空気を読む人”が評価されて、
“空気を変えようとした人”は、
なぜか浮いてしまうことがあるって。

こうした空気に引っ張られる現象は、
行動経済学では「バンドワゴン効果」と
呼ばれています。
「みんながいいと言ってるから、
自分もそう思うことにする」。
本当に自分が信じてるかどうかよりも、
“多数派にいる安心感”のほうが
選ばれてしまうんです。

さらにそこに「権威バイアス」が重なると、
事態はもっとややこしくなります。
肩書きがある人や“よく見かける人”の言動が
なぜかそれだけで正当化されてしまう。
中身より、見た目。中身より、立場。
本当はおかしいと分かっていても、
「まぁでも結果出してるし…」という
“結果オーライ思考”が
少しずつ規範を形骸化させていく。

でも、こうした構造って、
「ちゃんとやってる人」が
疲弊してしまうだけで、
誰の得にもなっていない気がするんですよね。

だからこそ思います。
もっとお互いのいいところを見つけ合って、
支え合って生きていけたら、
「ちゃんとした努力」がちゃんと報われる、
そんな世界のほうが、
生きやすい気がしています。

でも、すぐに社会全体が
変わるわけではないし、
むしろこれから先、ますます
“空気”に従うことが求められる場面が
増えるのかもしれません。
だからこそ、セルフケアって
大切だと思うんです。

女風を利用することも、
そのひとつではないでしょうか。
誰かの前では言えないことも、
ちゃんと聞かせてください。
心も体も、楽になっていい。
さらけ出して、“ファンタジー”の時間も
ぜひ体感してみてください。

…ということで、次回は
“支え合い”が理想なはずの社会で、
なぜ“出し抜き合い”が起きてしまうのか、
そんなことを考えてみたいと思います。

＊ 広臣 - HIROOMI - ＊