7/25 09:00 UP!
若さを捨てられない理由
「年齢なんてただの数字。」
そう言われることがあります。
確かに、その通りだと思う部分もあります。
でも実際には、多くの人がどこかで“若さ”に心を引っ張られています。
それは、見た目の問題だけではないのかもしれません。
若い頃は、何も持っていなくても未来がありました。
失敗してもやり直せると思えたし
新しい出会いに胸を躍らせ
少し無茶をしても笑って過ごせた。
「これから何者にでもなれる。」
そんな感覚を、誰もが一度は持っていたのではないでしょうか。
だから人は、若さそのものではなく
**“あの頃の可能性”**を手放したくないのだと思います。
鏡を見て、少し変わった自分に気付くたびに、時間の流れを感じる。
シワやたるみが怖いのではなく
「もう戻れないのかもしれない」という感覚が
少し寂しいのです。
そしてもう一つ。
若い頃に十分に愛された実感がなかった人ほど
若さに強く執着してしまうことがあります。
「もっと綺麗だったら。」
「もっと自信があったら。」
「もっと大切にされていたら。」
そんな“満たされなかった過去”を
今から取り戻したい気持ちが、心のどこかに残っているのかもしれません。
でも私は、年齢を重ねることは
決して失うことばかりではないと思っています。
若い頃にはなかった余裕。
人の痛みに気付ける優しさ。
言葉を選べる品の良さ。
自分に本当に必要なものを見極める力。
それは、時間をかけてしか手に入らない魅力です。
無理に若作りをする必要も
年齢を隠す必要もありません。
大切なのは、“若く見えること”ではなく
今の自分を丁寧に扱えているか。
肌を整えることも、身体を動かすことも
好きな服を着ることも、誰かに優しく触れられて心がほどけることも。
それは若さへの執着ではなく
自分を大切にする行為だと思うのです。
若さを捨てられないのは
弱いからではありません。
それだけ一生懸命に生きてきた証。
そして本当に目指したいのは
“若く見える人”ではなく
「素敵に歳を重ねている人」
なのかもしれませんね。





