新潟秘密基地物語　第一章：出会いと戸惑い　第2話『近づく距離に、心が揺れる』

新潟秘密基地
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日付：2025年10月14日 (火) 15:57

新潟秘密基地物語　第一章：出会いと戸惑い　第2話『近づく距離に、心が揺れる』

新潟秘密基地物語
第一章：出会いと戸惑い
第２話

― 近づく距離に、心が揺れる ―

初めてのドキドキ体験からしばらくして、
私はもう一度「新潟秘密基地」の扉を叩いた。

初回は緊張でいっぱいだったけれど、
2度目は“楽しみ”の方が大きかった。

今度は前回担当してくれた彼を指名。
メールで名前を打ち込むときから、
心臓が速く打ち始めていた。

ドアを開けると、彼が少し驚いたように、
でも嬉しそうに笑った。

「お帰りなさい」
「またお会いできて、嬉しいです」

その言葉に、胸が熱くなる。

その一言が、胸の奥まで響いた。
ただのお客様ではなく、
“私自身”を大切にしてくれている気がした。

2回目だからこそ、前よりも会話は自然に。
施術の合間に見せるさりげない笑顔や、
近くで感じる体温に、心がざわめいていく。

「力加減、大丈夫ですか？」
耳元で優しく囁かれる声に、思わず頷くしかなかった。

仕事の愚痴も、ちょっとした悩みも、否定せずに聞いてくれる。
彼の温かな手の動きと優しい声に、心まで解きほぐされていく…

施術が終わったあと、帰り際。
彼が少し照れたように言った。
「また、会えるといいな」

その一言が頭から離れず、
帰り道の夜風さえ甘く感じる。
“これはただのサービスじゃないのかもしれない”
――そんな錯覚すら覚えた夜だった。